それで、発注からわずか数日で届いた部品がこちら。 (前編はこちら ⇒ ブレーキの話)
「ブレーキマスターシリンダーのピストンAssy」です。
この小物部品だけで4,000円ほどになります。
左側が新品で、右側が古い部品ですが、古い方のバネは少しだけ短くなってます。
その分だけブレーキの戻りが悪くなってるということでしょうけど、素人が体感できるほどではないと思います。
新しく組み込む部品にブレーキフルードを塗って、スルスルっと入れていきましょう。
が、スナップリングを取り付けるときには、ピストンを押し込みながらスナップリングを縮めつつ押し込むという、ちょっとしたコツが必要なので、試行錯誤しながらやってください。
スナップリングプライヤーでスナップリングを縮めつつ、マイナスドライバーで押し込むのがやりやすいかも知れませんな。
この作業は経験あるのみです。
今回いちばんの問題のOリングには、ブレーキフルードでもシリコングリスでもどっちでも良いので、少し塗ってから組み込みます。
あとはマスターシリンダーをステッププレートに戻して、ブレーキホースを繋ぎますが、マスターシリンダーにフルードを満タンにしてからホースを繋ぎます(私の場合は)。
その方がエアー抜きが楽です。
ブレーキホース用のワッシャーも新品に交換しておきましょう。
こういう130~150円ぐらいの部品をケチると、ツーリングに行った先でブレーキフルードが漏れ出してきた((( ゚Д゚))) なんてことになります。
すべて元通りに組み込んだら、ブレーキフルードを補充します。
リザーバータンクはできるだけ外に引っ張り出したほうが、補充が楽です。
あとはエア抜きですが
ブリーダーバルブにホースと注射器を繋いで、ブレーキペダルを押し込み、注射器で吸い込みつつ、ブリーダーバルブを緩めてエアーを抜いてやるという作業をやります。
CB1300SFの場合、リヤキャリパーにはブリーダーバルブが左右2個ありますので、マスターシリンダーから遠い進行方向左側のキャリパーからエアー抜きします(私の場合は)。
右側のエア抜き。
スカスカの感触から、ギュ~という感触に変われば、エアー抜きはほぼ完了ですかね。
後処理として、ティッシュを細くしてブリーダーバルブの穴に突っ込み、中に残っているブレーキフルードをきれいに拭き取っておきましょう。
フルードは吸湿性が高いため、すぐに水を吸ってしまい、それが錆の原因にもなります。
すべての作業を終えたら、ホイールやキャリパーは水でよく流しておきましょう。
ブレーキフルードは塗装を剥がす力もありますので、塗装面に付着してたら厄介です。
あとは低速で試運転してみて、何度もブレーキを掛けてみて、スカ~という感触にならなければOKです。
リヤのマスターシリンダーが寿命を迎えたということは、近いうちにフロントブレーキとクラッチも同じメンテナンスをしないとならないんですが、部品を発注しますのでその記事はまた後日。