首都圏のマンション価格が過去最高値を更新する中、東京都心の一等地に建つ議員宿舎の家賃が値下げされることが決定しました。

物価高に国民が苦しむ中、決定された“安すぎる家賃”のさらなる値下げ。一体なぜ、このタイミングなのでしょうか?一方で高騰し続ける首都圏の不動産価格。

東京の一等地、麹町に建つ「麴町議員宿舎」は、参議院の議員宿舎で、1997年完成の2LDK(75㎡)、駐車場代は無料。家賃は現在9万2210円のところ、4月から2568円減額され8万9642円になるということです。

また、衆議院の「赤坂議員宿舎」は、2007年完成の3LDK (82㎡)、駐車場代は約3万円、家賃は13万8066円だったところ、2022年4月から1万3414円減額され、12万4652円になっているということです。

住宅ジャーナリストの榊淳司氏によると、家賃相場は麹町で37.5万円以上、赤坂では41万円以上で、駐車場代の相場は4~5万円だということです。

また、築15年で“老朽化した”という評価で2022年に値下げされた「赤坂議員宿舎」ついても、「今のマンションは物凄くよくできているので、ほぼ老朽化と言えるほど劣化はしていないと思います」と話しています。

 

“議員特権”は他にも

 また、議員には年間で、基本給(歳費)約1550万円(月額129万4000円)、ボーナス(期末手当)約600万円、調査研究広報滞在費(旧文書通信費)約1200万円などが支給されています。

 その中の「旧文書通信費」は、もともと1946年に議員宿舎を整備するまでの特別手当として「滞在費」の名目で支給が開始され日額40円でしたが、現在も「調査研究広報滞在費」として、月額100万円が支給されています。使用用途はハガキ・封筒・コピー代、郵送代・電話代、タクシー代、宿泊代・食費などということです。

 

以上が我田引水の説明としてはわかりやすいかと。