「中国人実習生に人権侵害」長野の事業組合に日弁連勧告 (朝日新聞12月2日付け記事より拝借)

仕事柄詳細な情報も入ってきましたが、分かり易く要点を述べます。

・募集時の労働条件を大幅に下回る労働条件で雇う。

・繁忙期(7月~9月)は午前2時から午後5時頃まで働かせ、休憩は1時間も与えていない。

・毎月1~3万円の現金を渡して、残りは口座に入金する。(と言いながら通帳は渡さないので残高の確認ができず、旅費を引き出して本国に帰国することもできない)

・労働条件などについて雇い主に文句を言えば(交渉も問合せもNG)罰金を徴収される。

・雇い主らから殴るなどの暴行を受けた実習生も居る(女性実習生の中には性的暴行の被害者も)

・劣悪な居住環境で暮らさせる(雨天時は雨水が浸入するらしく裸足では居られない)

・休みはほとんど与えられないが、たまの休みに外出する際も許可制で、受け入れ機関(農家など)ごとに決まった色(赤や紫など)の帽子着用を強制される。

・他の実習生とは労働環境などについて話し合ったり、互いに情報提供することは禁止。

これは、外国人技能実習生に対する人権侵害の一部です。一部ですよ、まだ他にもいっぱいあるんです。

内容を詳しく読めば、まともな人間としての感覚を持っている人であれば、いくらなんでもこれは酷過ぎる、鬼畜の所業であると批判されても仕方のない内容です。まるで現代の奴隷制度です。

こういう事情を知ってたか知らなかったかは定かではありませんが、先日のAPECでは中国の首相は不愛想でしたよね。

今回、日弁連が勧告を実施した村は、今年の春か夏頃でしたか、年収2500万円超の農家が多数居るとのことでテレビで紹介されてましたが、外国人技能実習生から搾取して、しかも人権侵害までして収入を上げていたとは呆れます。

小笠原で珊瑚を密漁されたとしても日本人の人権までは侵害されてませんが、この実習生の待遇は酷過ぎると思いますし、そこまでしてカネを稼ぎたいか、と憤りを感じます。

国連やアメリカからも日本は人身売買を推奨しているのかと揶揄されていましたが、私も技能実習生制度は期間限定の人身売買になっていると思います。

そもそもは働く環境に魅力がないから、募集をしても人が集まらない、だから経済的に発展途上の国の人々なら日本の最低賃金でも喜んで働きにくるからというので、法律や制度を改正して技能実習制度を導入したのが間違いだと思うんです。

働きにきてもらいたいなら、それなりの賃金を払い、快適な労働環境を整え、福利厚生も充実させ、よそと比較されても負けない好待遇の労働環境を作り上げることが必要なのに、どうすれば賃金を安く抑えられて、自分たちの利益を増やせるのかというあさましい考えだからこういう事態を招くんだと思います。

起業する、事業主になるということは、事業主にもたらされるのは利益ばかりではなく経費もかかりますし、労働者が怪我したり病気になったり、思うように売り上げが上がらなかったり、というリスクも背負わなければならないということを理解するべきです。

いかにして自分が儲けるかではなく、自分ができる社会貢献は何なのか、その評価として自分にいくら入ってくるのかと、そう思わない事業主は事業を続けていく、あるいは起業する資格はないように思います。

起業する前に松下幸之助氏の本でも読んだほうが良いと思いますよ。難しいことはあまり書いてないし、全部日本語で書いてありますから( ゚Д゚)

しかし、今回の件は日弁連さんから徹底的にやっつけてもらいたいですね。