札幌東労働基準監督署が9月上旬、職員への残業代や深夜手当などの割増賃金を支払っていなかったとして、某医療機関(札幌市)に対して是正勧告していた。

同医療機関に勤務し、平成24年12月に自殺した女性看護師「当時(23)」の遺族が今年1月頃、当時の長時間勤務で鬱状態になったのが自殺の原因として、札幌東労基署に労災申請していたものの、この申請は却下されている。

申請を受けた札幌東労基署が3月に調査した結果、各職員のICカードに記録された出退勤時刻と、所属部署に申請した残業時間が一致しないことが判明したという。対象者は退職者を含めると700人以上で、未払い額の総額は数億円に上る見通し。

 

※事業所名は報道で明らかにされていますが、当HPで掲載することは控えます。

命を救う医療機関において、そこで働く労働者の尊い命が失われた、何ともやるせないニュースでした。

事業主として、時間外労働等に対する適正な賃金の支払いをしなければならないことは当然として、労働者に対する安全配慮義務も課されていることを忘れないでほしいですね。

本件、裁判に持ち込まれた場合、「付加金」というものの支払い命令が裁判所より下された場合は、未払い金の支払いは最高で2倍になります。