先週はリヤブレーキのマスターシリンダーのオーバーホールをしてみました。CB1300SF-SC40 ’98

記事はコチラ → ブレーキの話(前篇)

リヤが寿命ならフロントも寿命が近いはずなので、やっておこうと思い立ち、いつもの通販屋さんに部品を発注しておきました。

このマスターシリンダーリペアキットも、定価だとFブレーキ用とクラッチ用の2つで5,700円+税なんですが、ネット通販ですと送料無料で合計5,100円なので、サンデーメカニックには非常に嬉しい価格です。

 

私のCBのブレーキは純正品ではなくて、ニッシンのラジアルマスター(19Φ)、クラッチもニッシンのタンク別体(14mmピストン)に交換してるので、リペアキットの適合品はこの画像のものになります。P1011238

 

Amazonでもウェビックでも売ってあります。

次回の品番確認のためにパッケージは保存しておきましょう。

 

 

 

まずはブレーキフルードを受け止めるために、カップラーメンの容器をぶら下げましょう。焼きそば系がおススメです。

2016/ 1/16 15:13

フルードがジョロジョロ流れてきますので、幅が広いほうが良いです。

その前に燃料タンクをビニールなどで養生するのを忘れずに。

 

 

 

 

 

次にブレーキレバーを外して、黄色い矢印の部品を外していきます。

201601161518000

 

 

 

 

 

 

 

リヤブレーキマスターシリンダーのときと同じように、スナップリングで固定されていますので、スナップリングプライヤーを使用してバラシていきます。

2016/ 1/16 15:21

 

 

 

 

 

 

 

フロントブレーキマスターシリンダーの中身を引っ張り出すと、こんな感じの部品構成になっております。

201601161525000

 

画像左側が古い部品、右側が新品ですが、スプリングの自由長の差が一目瞭然です。

この分だけ、ブレーキの戻りが鈍くなってます。

それと黄色い矢印のピストンカップですが、これも古い方は痩せてますので、その分隙間があいて、『押す力』が弱くなって、ブレーキフルードも漏れやすくなりますよね。

 

 

このピストンカップリングを挿入するためには、カップロケットとかピストンカップインストーラーという専用工具があった方が、部品を損傷せず作業も早く済ませられますが、素人は10年に1回程度しか使わないので、買うのももったいないですよね。

そこで、その代用品になりそうなものを思いついたので、ナフコに行ってきました。

こんな感じの、コーキング材とかボンドとかのノズルを使えばイケるんではないかと。

2016/ 1/16 15:15

案の定、サイズ的にもピッタリです。

3個入って125円ぐらいでしたよ。

サンデーメカニックの皆様、参考までにどうぞ。

 

 

 

 

 

あとは、新品部品を元通りに組んでいくだけです。

2016/ 1/16 15:27

まずはスプリング。

 

 

 

 

 

 

そしてピストンを挿入。

2016/ 1/16 15:28

CB1300SF(SC40)の6ポッドキャリパーは握りこまないと効かないタッチでしたが、ニッシンラジアル19Φに交換したら、握り始めがカチッっとしたタッチになって、指1本でも減速できる強力なストッピングパワーになりました。

 

以来、10年以上ラジアルを愛用してます。

 

 

 

あとはブレーキレバーを何度か握って放してを繰り返して、エア抜きです。

2016/ 1/16 15:48

 

ギュウ~っと握って、メガネレンチでブリーダーバルブを緩めて、閉めましょう。

そしてレバーを放す。

これを繰り返していると、ブレーキレバーが重くなってきます。

 

 

 

次にクラッチレバーマスターシリンダーも同じようにバラシていきます。

201601161559000

 

ブレーキ側と同じ構造で、黄色い矢印の奥にピストンが入ってます。

各部品を順番に引き抜いていきます。

 

 

 

 

こちらも、スプリングの自由長が短くなって、ゴムパッキンも痩せておりました。

201601161610000

 

 

 

 

 

 

 

Fブレーキ用は約3,000円、クラッチ用は約2,000円なんですが、なぜか安い方のクラッチ用にはタンクとマスターシリンダーのジョイント部分のパッキンまで入ってましたので、そこもついでに交換しておきます。

2016/ 1/16 16:26

ラジオペンチでクリップをずらして、ホースを引っこ抜きます。

 

 

 

 

 

 

基本的な構造はブレーキもクラッチも同じです。

2016/ 1/16 16:23

スナップリングを外して、L型の継ぎ手を引き抜きます。

 

 

 

 

 

 

Oリングも同封されてましたので新品に交換して、元通りに組みなおします。

2016/ 1/16 16:21

Oリングはブレーキフルードを塗ってから組みます。

メーカーさん、ブレーキ側も同じようにOリングとかオマケで入れてくださいな。

 

 

 

 

 

 

残る作業は、クラッチフルードを補充してエア抜きをするだけですが、ブレーキ側と比べると結構時間がかかりますので、覚悟して臨みましょう。

2016/ 1/16 17:31

ちなみに、クラッチフルードはブレーキフルードと同じです。

この機会に上から押し出してやると、中に溜まってた茶色いフルードも出てきます。

 

 

 

 

 

そして最後は、水でよ~く洗い流しましょう。P1010734

意外といろんなところにブレーキフルードが飛び散ってます。

 

 

 

 

 

試運転をしてみましたが、フロントのタッチがイマイチだったので、ブレーキレバーを握りこんだ状態にして、マジックテープで固定して一晩放置しておきます。P1011253

ネットの情報によると、こうしておくと翌日小さい気泡が抜けやすくなるらしいです。

 

 

 

 

 

 

リヤブレーキマスターシリンダーオーバーホールの記事

ブレーキの話(前篇)

ブレーキの話(後編)

ブレーキキャリパーオーバーホールの記事

CB1300SFの整備