本日のyahooニュースから気になる記事をひとつ拝借します。139157

ある親子の話。

 

 

 

 

 

 

 

子どもと貧困 シングルマザー編

 白飯、サラダ油、しょうゆ。

 2年前に生活保護を受けるまで、長野県に住む女性(30)の食卓に、しょっちゅう並んだ献立だ。ざっくり混ぜて食べると、油のコクで空腹が満たされる気がした。最初はツナ缶の残りの油をかけていたが、缶詰は買えなくなった。長女(9)と次女(8)は「おいしいよ」と食べた。

 おなかをすかせた2人は当時、女性に隠れてティッシュペーパーを口にした。次女は塩をふってかみしめた。「ティッシュって甘いのもあるんだよ」。後になって長女が教えてくれた。いい香りのするもらい物のティッシュは、かむと一瞬甘いという。

 そんな困窮状態になっても、周囲に「助けて」とは言い出せなかった。

 2010年、夫の暴力に耐えきれず家を出た。派遣社員として工場で働き、月収は多くて15万円ほど。だが、うつ状態で休みがちになった。収入は落ち込み、光熱費を滞納し始めた。

 夫から「役立たず」「ダメなヤツ」と罵倒され続けてきたことで、「自分がすべて悪い」という心理状態が続いた。夏でも窓を閉め切り、買い物に出かけるのもためらった。

 国民健康保険料を滞納したために呼び出された役所では、「収入10万円でも払っている人はいるんだ」と職員に言われた。ぜんそくの長女が風邪をひき、手持ちがないまま訪ねた薬局で、「後日必ず払います」と懇願したが、「慈善事業じゃない」と断られた。

 親類や知人も生活は苦しく、「甘えるな」「節約したら」と言われた。「人を頼っちゃいけないんだ」。そう思い込んだ。

 2012年暮れ。次女が風邪をひいた。この状況を何とかしなければと訪れた病院で、小児科医らに生活保護を勧められた。だが役所では、うつだと話しても、「もう少し働いたら」と何度も促された。「やっぱり頼っちゃダメなの」。申請をあきらめた。その後、クレジットカードのキャッシング(借金)を繰り返したが、数カ月で返済が滞った。

 13年12月。電気の止められた部屋で、野菜の切れ端が入った薄い雑炊を3人で1杯ずつすすった。ろうそくの炎を見つめるうち、長女から「死んじゃうの?」と聞かれ、決意した。

 あのときの小児科医に助けを求め、福祉相談に応じている病院の職員に付き添われて生活保護を申請。うつが悪化し、就労は困難だとして認定された。

 今は月18万円ほどで暮らす。前は何も欲しがらなかった長女や次女が、「マック食べてみたい」「弁当にから揚げ入れてね」と言うようになった。

 女性は振り返る。「周囲の厳しい視線を感じて殻に閉じこもった。周りの人もがんばってるんだから自分だけ助けてって言うのは恥ずかしく、なかなか言い出せなかった」

以上、12月19日配信 yahooニュース内の朝日新聞社の記事より。

いろいろと問題はあると思いますが、一番気になったのは

>国民健康保険料を滞納したために呼び出された役所では、「収入10万円でも払っている人はいるんだ」と職員に言われた。110655

これについては役所の人も、家族構成や生活状況を確認したうえで発言すべきだと思います。

偉そうにすんなって。不祥事起こして懲戒免職になったら、自分もそうなる可能性があるんじゃないのか?

明日は我が身ってことを忘れてもらいたくないですね。

 

 

 

>前は何も欲しがらなかった長女や次女が、「マック食べてみたい」「弁当にから揚げ入れてね」と言うようになった。

子供ながらに事情を察してたんですね。この記事が出る頃にはもう親子でマックに行ってるかな?なんて考えます。

 

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他にも、そもそもこの国自体にも問題があると思うんですよね。

平成27年4月8日 外務省発表のODA実績によると

『平成26年度のODA支出総額(グロス)実績は,$ドルベースで前年比30.6%減の156億2,954万ドル(¥円ベースでは1兆6,543億円(前年比24.7%減)』

前年比とは言いますが、金額が大きすぎてどうなんですかね?

国の借金が1,000兆円を超えて増え続けてる台所事情なのに、他国に支援してる場合だろうかと、国民の多くが言ってます。

軽減税率で1兆円ほど財源が不足するとか抜かしてましたが、すぐに解決できるところに1兆円があるんですよね。

国内が大変なのに、なぜ外国に支援できるのか。素人には理解不能ですが、もう少し目線を国内に向けてもらいたいというのが、少なくとも我々の雑談のなかでそういう意見が多いです。

この記事のように、生活保護を極限まで我慢する真面目な人がいる裏で、制度を悪用している人が多いのも事実です。

マイナンバー制度も始まりましたが、増税でもなんでも、やらないとダメならやってもらって結構ですが、やるなら国民の利益を第一に考えて、真面目に頑張ってる人が報われるようにしてもらいたいもんです。

記事の中のお母さんはうつ状態とのことでしたが、役所に行きづらいなどの事情を抱えていらっしゃる方へのお知らせとして、当事務所でも様々なご相談を受け付けておりますので、まずは思いついたときに誰かに相談することを忘れないでください。