鈴木雅之さんの歌みたいですが、
Yahooニュースに載ってた、ある社長のこと。
>労基署勧告にA社のM社長が疑問「今の働き方を無視する様」 (スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース
A社のM社長が22日、自身のブログを更新し、社員に違法な長時間労働をさせていたとして、三田労働基準監督署(東京都港区)から今月9日付で是正勧告を受けたことについて、「今の働き方を無視する様な取り締まりを行っていると言わざるを得ない」と批判し、「法律が現状と全く合っていないのではないか」と疑問を投げかけた。
勧告を受けたこと自体は「現時点の決まりだからもちろん真摯(しんし)に受け止め対応はしている」とコメント。その上で、「好きで仕事をやっている人に対しての労働時間だけの抑制は絶対に望まない」とし「僕らの業界はそういう人の“夢中”から世の中を感動させるものが生まれる」と理解を求めた。
こういう考え方の社長が居て、社員に自分の理想と夢を背負わせて無理をさせるから、過労死や自ら死を選ぶほど追いつめられる人が後を絶たないんです。
自分の夢と理想を実現したければ、自分ひとりでやればいいだけです。
しかし、『人』を使って事業をして利益を追求していく以上、最低限守らなければならない法律や道徳、マナーなどはあるはずです。
「法律が現状と全く合っていない・・・」のではなく、あなたの考え方が法律に合っていないんです。勘違いしないでください。
そもそも労働基準監督署から、「違法な長時間残業」と、「残業代不払い」で是正勧告を受けたということは、最初から順法意識が低いわけで、本来であれば法律で限度とされている「一日8時間」および「一週40時間」の枠は守らなければならないんです。
しかし、この「法律の枠」を超えても違法にならない方法もあるし、働いてもらった分の残業代を社員にきちんと払っていれば、こういうことにもならなかったわけです。
そういった対策を取っていなかったために、今回の是正勧告となったことを理解してもらいたいですね。
「法の枠内での効率的な働き方」を考えることもなく、まるで法律が自分の考えにあっていないかのような発言をするとは、「話にならない」というのは、こういうことを言うのです。
気をつけましょう。
好きでその仕事をやっていれば、24時間365日仕事をしても問題ないとでも言わんばかりの勘違い社長。
自分ひとりか仲間数人で立ち上げたベンチャーに多いタイプです。
せっかく立ち上げた事業と、その事業のために頑張ってくれている労働者を守るためにも法律は守りましょう。