自民党の裏金事件を巡り納税者から怒りの声が上がるなか、確定申告の窓口で働く人たちは困惑しています。

 税務署で働く女性 「『納税で自分らがこうやって確定申告を出しに来ているのに、なんで国会議員の人らは出さんの』みたいな。『国会議員が納めてないのに、何で自分らが納めないけんのや』みたいなことは言っていた。一言ボソッと言うかんじです」  クレームに困惑した女性。

次のように答えるのが精一杯だったといいます。

 税務署で働く女性 「『自分たちもそれは良くないとは思ってるけど』みたいなふんわりとした回答しかできないですけど、どこに言えばいいのか分からないから、税務職員にみたいな。そういう理由というのは何となくわかるが、こっちも困るという感じ」

■国民も怒り爆発寸前「不信感しかない」

■国税庁「守秘義務」で税務調査明らかにせず

自民党は、15日にいわゆるキックバックの不記載などがあった国会議員は85人で、総額5億7000万円を超えるとする調査結果を発表しました。

 立憲民主党 末松義規議員 「修正申告の85人について税務調査をやりましたか?」

 国税庁次長 「個別の事柄につきましては、答えを差し控えさせていただきます」

 国税庁は守秘義務があるとして、税務調査を行ったかどうか明らかにしていません。