10月21日、自民党の麻生太郎副総裁は福岡市で講演
岸田文雄首相が、他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を決定したことを実績にあげ、「安倍晋三元首相もできなかった。これで支持率が下がるなら、政治家として何をすればいいのか、と言いたくなる」と擁護した。
また、岸田首相について「リベラルそうに見える顔が、安心感を与える。菅義偉(よしひで)前首相や俺のように『売られたけんかは必ず買う』という顔ではない」と語り、聴衆の笑いを誘った。同日、共同通信が報じた。
「9月の内閣改造・党役員人事でも、岸田首相は麻生副総裁を留任させたうえ、麻生派を筆頭に、内閣改造で各派閥への配慮を見せました。麻生氏にとって、言うことを聞く岸田首相は申し分のない首相なのでしょう。これまでも、岸田首相を擁護する発言を繰り返しています」(政治担当記者)
ただ、8月27日、徳島市内で開かれた中西祐介参院議員(徳島・高知選挙区)の政治資金パーティで麻生氏が講演した際は、岸田首相の実績を強調したうえで、こう持論を述べ、強気な姿勢を示していた。
「法案として数々の難しいものを通していながら、支持率は上がらねえ。政策はきちんとやったにもかかわらず、支持率は上がらない、っていうことは、あまり支持率なんかあてにならないってことですよ。
なんとなく世論調査なんて名前がついているんで、えらい立派なものに見えるけど、実際は何を誰が、どうしてきているかという点だけはこういった機会に見直してみて、みなさんの目で見ていただければ、というのが率直な願いです」
このパーティでは、参院徳島・高知選挙区の補欠選挙の候補である元高知県議・西内健氏への支援を訴えた。
だが、報道各社の「10月世論調査」で、岸田内閣の支持率は時事通信26.3%、FNN35.6%%、読売新聞34%、毎日新聞25%、共同通信社32.3%、朝日新聞29%など、いずれも「内閣発足以来最低」を記録。10月22日投開票の参院徳島・高知選挙区の補欠選挙でも、苦戦が伝えられている。
麻生氏が「これで支持率が下がるなら、政治家として何をすればいいのかと」と岸田首相を擁護したことに、SNSで批判が殺到した。
《これで支持率下がるならって下がることしかしていない 頭お花畑 ほんとズレてるな》
《このタイミングで偉そうな放言が飛び出しました。有権者に喧嘩売ってんのか》
《何をしなければならないか理解できてない時点で、「もうなにもしなくていいから辞職しろ」ですわね》
これまで岸田首相を擁護する発言を繰り返してきた麻生副総裁。10月22日の補選の結果によって、麻生氏の擁護発言が変わることはあるだろうか。( SmartFLASH )
多くのまともな有権者は、老害はとっとと消えろと思ってるんだよ。