消費税の申告義務がある個人事業者が申告しない事案が全国で横行している。昨年6月までの1年間の税務調査で、7615人の無申告者が過去最高となる計198億円を追徴課税された。申告義務がないように装うために年間売上高をごまかしたり、故意に申告しなかったりするケースが目立つ。国税当局は積極的に調査に乗り出すなどして、警戒を強化している。
福岡県内の女性ブリーダー(70歳代)は福岡国税局の税務調査を受け、2021年までの7年間で得た所得のうち約9600万円を申告せず、消費税約1000万円の納税を意図的に逃れていたとして、22年に重加算税を含む計約5300万円を追徴課税された。
国税庁によると、昨年6月までの1年間の税務調査で確認された消費税の無申告者は、全国で7615人に上った。指摘された個人事業者の業種は、ブリーダーのほか、建築業、運送業、飲食業など様々だ。追徴税額は前年度比約1・5倍で過去最高の198億円に膨らみ、1人当たりの平均額も過去最高だった前年度を上回る260万円だった。
追徴税額が増えた背景には、消費税は身近な税で、無申告が相次げば適切に納税する国民の不公平感を招きかねないため、国税当局が監視の目を光らせていることがある。昨年10月に始まった消費税のインボイス(適格請求書)制度導入を見据えて調査を強化したとみられ、それが影響した可能性もある。
福岡国税局管内(福岡、佐賀、長崎各県)では、470人が消費税の無申告を指摘された。追徴税額の総額12億8600万円と、1人当たりの平均額274万円はともに過去最高を更新した。同局の担当者は「引き続き適正に課税するため、厳格に対応していきたい」としている。
↑ だったら裏金議員どもにも厳格に対応しろよ。
こういうニュースを目にすると脱税した個人事業主に対する憤りは感じないが、裏金議員どもへの対応はどうするのか、と国税局に言いたい。
取りやすいところからはドンドン取って、政治家は仕返しが恐いから見て見ぬふりをするのか。
それでは国民の不公平感は消えないどころか、益々国民は怒ると思うんだが。