岸田文雄首相は、7月10日の記録的な大雨で被害を受けた九州地方を来週にも訪問する調整に入ったと、19日、政府関係者が明らかにした。首相は18日の記者会見で「私自身も被災地の状況をよくふまえつつ、現状、要望を直接聞く機会を持ちたい」としていた。

「しかし、今回の岸田首相の言動には、またも『やってる感』『いまさら感』がにじみ出でいるのは否めないのでないでしょうか」(政治部記者)

そもそも首相の頭の中には外交しかなかったと思われる。 11日早朝には、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議と欧州連合(EU)定期首脳協議出席のため、妻の裕子さんと欧州に向け出発、12日にはウクライナのゼレンスキー大統領とも懇談、14日には帰国したが、それもつかぬま、16日から19日まで中東三カ国を訪問。 置き去りにされた被災地のことはそっちのけ。

岸田首相にとって国民の命や暮らしはまるで「二の次」といった感さえある。

ネット上では《岸田辞めろ》《被災者救済が先だろ》《いまのタイミングでNATOや中東に行ってどうすんだ》と批判の声が聞こえる。

なお、ここで首相動静に注目してほしい。 「2023.7.15 終日、公邸で過ごす。」

あたかも土砂災害により、10日から行方不明になっていた大分県の女性と佐賀県の男性の死亡が14日、相次いで確認され、死者は計9人となったことが発表されたばかりなのだ。

国民の命を預かる一国の首相として、責任感は感じないのだろうか。